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名称 霞のタブの木 (かすみのたぶのき) 名称の典拠 「ふくいの自然マップ」(注1) 樹種 タブノキ 樹高 14m(注2) 実際はもっと低い 目通り幹囲 5.3m(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 福井県坂井市丸岡町霞町1丁目(注3) 〃 3次メッシュコード 5436−12−71 〃 緯度・経度 北緯36度09分03.0秒 東経136度16分16.0秒 坂井市指定天然記念物(1974年1月8日指定) 撮影年月日 2012年8月24日 注1)福井県の公式WEBサイトの一つ 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 注3)2006年3月20日、坂井郡内の4町が合併して坂井市誕生。旧行政区は坂井郡丸岡町 丸岡城の南南西約200m。田島川に架かる神明橋のたもとに立つタブノキ。斜向かいは丸岡霞郵便局。この辺りからも、丸岡城の天守閣がよく見える。 橋の名は神明橋だが、タブノキは国神神社に属している。上記「ふくいの自然マップ」によれば、丸岡城築城当時、神社の外堀沿いの土手の上に植えられたという。 一方、案内板は、国神神社がこの地に移ってくる前に、すでにタブノキがあったとしている。神社の遷座後、神木として周囲に柵をめぐらした。「牛馬つなぐべからず」の禁札も立てられたという。 細部に違いがあるようだが、両者は、タブノキが国神神社の神木だとしている点で共通している。 昭和23年(1948)6月28日、福井大地震が起きた。鉄筋コンクリートの百貨店が無残に倒壊するなど、大きな被害をもたらした直下型地震である。 丸岡町のあたりが震源だった。当然(?)、丸岡城も倒壊した。現在の天守閣は、その7年後、元の部材を用いて再建されたものである。 国神神社も大きな被害を受けた。火災も発生し、境内の木々も焼けてしまったが、唯一、このタブノキだけが焼失を免れたという。 タブノキは、主幹を失い、背が低い。高さは10mまでなさそうだ。幹囲もデータほど太くなさそうだが、幹から根に移行する部分の力強い姿が、数値以上のインパクトを与えてくれる。 周囲を舗装されてるにもかかわらず、樹勢も良さそうだ。 大地震を生き延びた強運で、今後も長生きして欲しいと思う。 |
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