ページタイトル:春日神社のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:春日神社のクスノキ(「春日の杜」)
 ↑「春日の杜」案内板近くのクスノキ群


 ↓門前の神池のほとりに立つクスノキ
画像:春日神社のクスノキ(門前の小公園のクス)
名称 春日神社のクスノキ
    (かすがじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 28mほか(注1)
目通り幹囲 7.0mほか(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 福岡県春日市春日1丁目
 〃 3次メッシュコード 5030−23−27
 〃 緯度・経度 北緯33度31分17.9秒
           東経130度28分11.7秒
福岡県指定天然記念物(1963年1月16日、「春日の杜(樟)」の名称で、11本から成るクスノキ群を一括指定)
撮影年月日 2017年3月31日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による





 JR鹿児島本線大野城(おおのじょう)駅は、大野城市と春日市の境界付近にある。駅自体はもちろん大野城市だが、そのすぐ西の九州大学筑紫キャンパスは両市に跨がっており、大野城駅を出てすぐ右に見える春日高校は春日市、左に見える大利中学校は大野城市である。
 春日神社は、駅の西南西約1km。長い歴史を持ち、市名の由来となった神社だ。
 社伝によると、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ。後の天智天皇。626〜672)が百済救援のため筑紫国長津宮に来たとき、天児屋根命(あめのこやねのみこと)を祀ったことに始まる。神護景雲2年(768)には、当時、大宰大弐(だざいのだいに)であった藤原田麻呂(ふじわらのたまろ)が奈良の春日大社から武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、姫大神(ひめおおかみ)の分霊を迎え、天児屋根命とあわせて祭神とし、神社を創建したという。(現地案内板および平凡社「福岡県の地名」を参考)
 なかなか立派な神社で、境内に立つクスノキ11本が福岡県から天然記念物指定を受けている。
 なかで一番目立つのが参道の途中に密集するクスノキ群。そこに「春日の杜(もり)」の案内板が設置されているので、柵内のクスノキ群=「春日の杜」と思ってしまいがちであるが、案内板をよく見れば、裏面の「樟位置図」で、そうでないことがわかる。
 そうではあるが、やはり案内板近くのこのグループが一番印象に残る。(環境省巨樹データベースには28.2mの幹囲が掲載されているが、それは、このグループ全体を表した数値ではなかろうか。実感からはほど遠い)
 他のクスノキたちもなかなかのもの。1本づつゆっくり見て回った。
 なお、裏山には県指定天然記念物「春日神社のセンリョウ叢林」もあり、また、前年に結婚した新郎新婦を祝う行事「春日の婿押し」は国の重要無形民俗文化財。
 これらはみな、氏子さんたちから愛され続けてきた春日神社の歴史を物語っているように思われる。
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