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注1)阿見町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)上記案内板による
吉原小学校近くの交差点の北に鹿島神社がある。
「やどり木」は拝殿のすぐ右手前。
そこには御神木の大杉が立っているが、参道側から見ると、スギの幹からシイの葉が出ているように見える。背後に回って見た姿が上図。これが「やどり木」の正体だ。
この「やどり木」は、ケヤキなどに寄生するヤドリギ科のヤドリギのことではない。スギの幹に開いた空洞に根を下ろしてしまったシイ(スダジイ?)のことである。
この「やどり木」が天然記念物指定を受けたわけだが、それをどう捉えたらよいものか。案内板の文面から受ける印象では、シイのみが指定対象のようでもあるし…。とすると、まだ巨木の域に達していないわけであるから、巨木紹介のサイトとしては標記の名称は不適当ということになってしまう。
しかし、このシイの価値は台座(?)の大杉があってこそのもの。私の気持ちの中では、シイとスギは一体と考えることにした。(もちろん上記はスギのデータである)
スギにしてみれば極めて迷惑なことだが、見ようによって、シイノキは、大きな背中にしっかりしがみついた幼児の姿にも見える。なにか微笑ましい感じもしないではない。
案内板には、昭和の初めまではイチョウも宿り、同20年(1945)頃まではヤマザクラも着生して花を咲かせていたそうである。
心の寛いお父さんスギなのだ。 |
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