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名称 熊野神社参道のケヤキ
(くまのじんじゃさんどうのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 26m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 山形県東田川郡庄内町狩川(注3)
〃 3次メッシュコード 5839−17−48
〃 緯度・経度 北緯38度47分26秒
東経139度59分02秒
庄内町指定天然記念物(1973年2月7日指定)(注4)
撮影年月日 2013年8月5日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による。(同書で「御蔵屋敷のケヤキ」とされている個体と周辺環境や3次メッシュコードが一致するので、それに同定してみた)
注2)地上1.3mに於ける幹囲を実測(上記「日本の巨樹・巨木林」では幹囲を528cmとしているが、もっと大きそうに見えたので、実測したところ579cmの値を得た)
注3)2005年7月1日、東田川郡内の2町が合併して庄内町誕生。旧行政区は東田川郡立川町
注4)天然記念物指定名称は「熊野神社の森」。この木は境内から離れているので含まれていない可能性もあるが、参道入口にも天然記念物であることを示す標柱があるため、一応、天然記念物とした
熊野神社の参道入口は、JR狩川駅の南東700mほど。県道33号(庄内空港立川線)に南面している。そして、そこから社殿まで、北に向かって約300mの参道が続く。
標記のケヤキは入口から50mほど。小さな稲荷社の背後に立っている。
実は、この参道は途中で切れている。陸羽西線の線路が横切ったためだ。踏切が無いため、熊野神社に行くには、ぐるっと遠回りする必要がある。そんなわけで、この道はもう参道としての役目を持っていない。現在は沿道に住む人たちの生活道路である。
遠回りして、熊野神社にも行ってみた。
確かに天然記念物に指定されるだけのことはある。社殿の周囲を除き、境内を木々が埋め尽くしている。なかには遠目で5mくらいありそうなケヤキも見える。
話は変わるが、小野小町(おののこまち)の名はご存じと思う。三十六歌仙の一人で絶世の美女だったと伝えられる、あの小野小町である。
小町の父は、小野篁(おののたかむら)の息子である出羽郡司小野良實(おののよしざね)だとする説がある。
その居館跡が今の熊野神社だという。境内には良實の墓だという「小野塚」もある。
また社殿の後方には、その墓標として植えられたというエゾエノキの巨木があって、「ナンジャモンジャの木」と呼ばれ、県指定天然記念物であった。
実は、熊野神社訪問の第一目的はそのナンジャモンジャに会うことだったのだが、残念ながら、すでに枯れていた。
今は朽ちかけた切株が残るのみである。 |
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