ページタイトル:旧寛徳寺のタラヨウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:旧寛徳寺のタラヨウ 名称 旧寛徳寺のタラヨウ
    (きゅうかんとくじのたらよう)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 タラヨウ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 3.1m(注2)
推定樹齢 300年(注3)
所在地の地名 福島県相馬市小泉字根岸
 〃 3次メッシュコード 5640−57−63
 〃 緯度・経度 北緯37度48分23.1秒
           東経140度55分17.5秒
相馬市指定天然記念物(1976年3月2日指定)
撮影年月日 2016年5月12日

注1)相馬市教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)相馬市公式ウェブサイトのコンテンツ「相馬デジタルミュージアム」による





 標記のタラヨウは、相馬市街地の北部を流れる小泉川の左岸側(北)。川沿いの道を歩いて行くと、道から少し離れた所に姿が見える。(道路脇に標柱が設置されている)
 福島民報のウェブサイトに「年輪刻んで〜ふくしまの名木」という特集記事がある。その第51号に、このタラヨウについて詳しい説明があった。
 樹名の「寛徳寺」は、今で言う修験宗本山派のお寺だったらしい。相馬家に従って貞享年間(1684〜88)に旧高平村(現在の南相馬市原町区にあった)からこの地に移転。そのときにタラヨウが植えられたのでないかと考えられているようだ。
 明治時代初期、いわゆる修験禁止令により、寛徳寺は廃寺。現在は個人の所有物である。
 はじめ所有者のお宅を訪ねたところ、あいにくお留守。遠景だけで我慢しようかとも思ったが、道路脇の標柱のところからタラヨウまで、小道があるようでもあった。しかし、深い草に埋もれていて、定かではない。草を掻き分け、それらしきところを辿ったのだが、もしかしたら、小道など無かったのかも知れない。
 撮影を終えて、帰途についた時、ちょうどご主人が帰って来られた。
 無断で草地に侵入した非礼を詫び、撮影の事後承諾を願ったところ、笑顔で許して下さった。
 タラヨウとしては、福島県から唯一、環境省巨樹データベースに登録されているタラヨウである。(2016年5月現在)
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