ページタイトル:観音寺跡の千本カツラ サイトのシンボル

画像:観音寺跡の千本カツラ

画像:観音寺跡の千本カツラ(全景)
名称 観音寺跡の千本カツラ
    (かんのんじあとのせんぼんかつら)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 カツラ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 岩手県花巻市仲町
 
〃 3次メッシュコード 5941−00−69
 
〃 緯度・経度 北緯39度23分18.6秒
           東経141度07分16.5秒
花巻市指定天然記念物(1972年11月11日指定)
撮影年月日 2008年8月5日

注1)天然記念物指定名称は「千本カツラ」。でも各地に「千本カツラ」は数多くあり、他の個体と区別しにくい。そのため、ここが観音寺の旧跡であることより名付けさせてもらった
注2)環境省が2000年に行ったフォローアップ調査による





 現在の花巻小学校がある高台には、かつて花巻城(鳥谷ヶ崎城)があった。
 その南東の台地下には、観音寺があった。カツラはその跡地に立っている。
 巨木が珍しくないカツラだから、5.7mはまだまだ序の口だが、市街地にあって、ボリューム感のある姿は頼もしい。
 案内板に、ここの観音堂で、新渡戸稲造の曾祖父にあたる南部藩士新渡戸維民(これたみ)たちが、花巻城改革案に対する陳情請願の提出をめぐって議論を戦わせたことが記されている。議論は70日間に及んだらしい。これは、重臣の知るところとなり、首謀者と疑われた維民は、文政3年(1820)、下北に左遷された。
 カツラがもう少し若い時代の話である。
 観音寺は、明治の廃仏毀釈によって廃寺となった。維民らが集まった観音堂は、3kmほど北方の西宮野目に移され、三嶽神社拝殿として使われているそうである。
 
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