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名称 観音寺の大楠
(かんのんじのおおくすのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 8.7m(注2)
推定樹齢 伝承900年(注3)
所在地の地名 愛知県豊川市御津町上佐脇観音堂(注4)
〃 3次メッシュコード 5237−12−77
〃 緯度・経度 北緯34度48分58.7秒
東経137度20分05.2秒
御津町指定天然記念物(1969年2月3日指定)
撮影年月日 2007年12月23日
注1)御津町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)上記案内板による
注4)訪問後の2008年1月15日、豊川市に合併。旧行政区は宝飯郡御津町(みとちょう)
観音寺は集落内の小さな寺だ。県道373号(金野豊川線)が鉤の手に曲がる位置にあるところをみれば、かつては大きな役割を担う寺だったのかも知れない。
クスノキは、ちょうど、その鉤の手の角に立つ。
案内板によれば、承暦年間(1077〜81)に住僧が植えたと伝えられているらしい。伝承樹齢はそれに基づく。
永禄12年(1569)頃、木が自然発火し、幹が半分焼けて、寺も類焼した。現在も欠失している部分が、そのときの焼失部分だと伝えられているのだろう。
発火の原因は落雷らしい。
その際、樹中より白蛇が現れたという。白蛇と雷、そして炎との結びつきに感じた人々は、小祠を作り、白蛇不動明王として祀った。今もその石祠が空洞内に安置されている。
道路の拡幅舗装に際して根を切られたようだ。自動車文明の世になって、神仏の威光にも少し影がさして来た。でも、それはここだけの話ではない。
現在の樹勢からは、今でも土地の人々に大切に守られていることがわかるような気がする。 |
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