ページタイトル:金古行人塚のケヤキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:金古行人塚のケヤキ(幹と並ぶ) 名称 金古行人塚のケヤキ
    (かねこぎょうにんづかのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 350年(注2)
所在地の地名 群馬県高崎市金古町(注3)
 〃 3次メッシュコード 5439−40−90
 〃 緯度・経度 北緯36度24分49.6秒
           東経139度00分11.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年10月16日


注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注2)「行人塚と大ケヤキ」と題した案内板(設置者名・設置年月とも不詳)による
注3)2006年1月23日、高崎市に合併。旧行政区は群馬郡群馬町





 JR上越線群馬総社駅の西方約2.6km。県道25号(高崎渋川線)バイパスと旧三国街道(旧県道25号)が交差する地点(上宿交差点)に立つケヤキ。
 上記案内板によると、このあたりは旧三国街道金古宿の北端にあたり、通称を木戸際(きどぎわ?)と呼んだらしい。この近くに宿場の内外を隔てる木戸でもあったのだろうか。
 ケヤキは、少し高くなった地面の端で、石垣を跨いで立っている。
 これも案内板によると、ここは寛文2年(1662)に即身成仏した修験者「真岩常正居士」の行人塚だとする伝承があるらしい。
 よくは知らないのだが、即身仏になる最終段階では、土中に穴を掘り、節を抜いた竹を挿して呼吸口だけは確保する(これが穴と外との通信口でもある)。座れるだけの広さの暗い穴の中で、あとはひたすら読経を続け、衰弱死を待つということのようだ。
 真岩常正居士は、よほど頑健な身体を持っていたものか、入定後21日間も鉦の音が聞こえたと伝えられているそうである。
 上記推定樹齢から想像すると、このケヤキは、行人塚の築造と同時に植えられたと考えられたようである。
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