ページタイトル:西蓮寺のイチョウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:西蓮寺のイチョウ 名称 西蓮寺のイチョウ (さいれんじのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 30m(注1) 実際はもっと低い
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 千葉県鴨川市内浦(注3)
 〃 3次メッシュコード 5240−51−55
 〃 緯度・経度 北緯35度07分59.3秒
           東経140度11分41.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月17日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注3)2005年2月11日、鴨川市に合併。旧行政区は安房郡天津小湊町





 天台宗東光山西蓮寺は、大風沢川(おおびぞがわ)左岸。内浦湾に注ぐ河口から1kmほど遡ったあたり。
 天安2年(858)、慈覚大師円仁の開基。戦国時代、天正年間(1573〜92)の里見氏と北条氏の戦さで、里見方の正木憲時が(当寺に?)陣屋を設けたため、戦火に遭い、薬師堂を残して全山焼失の憂き目を見た。薬師堂本尊の秘仏薬師如来坐像は町指定文化財。日蓮聖人が幼少時、導善阿闍梨とともに12年間を過ごした霊跡でもある。
 と、そんなことが案内板に書かれていた。(その後、薬師如来像は千葉県指定文化財となったし、ほかに阿弥陀如来坐像と大日如来坐像が市指定文化財である)
 大イチョウは、平成9年(1997)竣工の新しい仁王門の先。
 葉が密に茂って枝振りが見えないのでよくわからないが、大きく切り詰められた樹形をしている。枯損部を切除したというのでなく、人為的に強剪定したということではなかろうか。現在の樹高は10mくらい。
 イチョウは、元来が剪定に強いらしく、このような姿でも樹勢は良さそうだが、せっかくの大イチョウを、小さく、丸く仕立てるのが最近の流行なのだろうか。
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