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画像:常蓮寺のスギ
 参道脇に立つ大杉

画像:常蓮寺のイチョウ
 市指定天然記念物のイチョウ
名称 常蓮寺のスギ (じょうれんじのすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 6.7m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 岐阜県飛騨市神岡町吉田
 
〃 3次メッシュコード 5437−32−63
 
〃 緯度・経度 北緯36度18分27.8秒
           東経137度17分04.8秒
岐阜県指定天然記念物(1961年3月6日指定)
撮影年月日 2005年7月17日

注1)岐阜県教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による





 龍洞山常蓮寺は、飛騨地方における最初の真宗寺院とされている名刹。
 現在は浄土真宗本願寺派に所属しているが、往古は天台宗で、鎌倉時代初期、江馬小四郎輝経が入国した際に太子堂と称した。真宗への改宗は3世善勇のとき。
 常蓮寺はまた、岐阜県指定無形文化財「吉田の太子踊り」の舞台としても知られる。
 寛永(1624〜44)の頃、当寺の太子像が越中八尾の聞名寺(もんみょうじ)に移されたことがあった。間もなく硫黄岳が噴火。天変地異は太子像の移転に起因すると考えた人々が返還を願い出たところ、念願叶って還されることとなった。
 太子像を捧持した一行が、23日、漆山で宿泊した夜、常蓮寺のサクラが光明燦然と輝いた。喜び勇んだ村人が境内に集まって踊り明かしたのが太子踊りのはじまりという。(以上、案内板の説明を要約)
 今も毎年7月24日に太子像が開帳され、その前で太子踊りが奉納されている。
 境内のちょっとした広場にイチョウが立っている。目通りは、環境庁データで3.9m。それほどのサイズではないが、姿がいい。その近くに、大きな文字で「太子踊の里」と刻まれた石碑がある。イチョウの立つ、この広場で踊り継がれてきたのだろうか。
 大杉の方は少し離れて、参道の入口近く。急斜面の途中から見下ろすように立っている。幹がうねって、生涯が順風ばかりでなかったことを語っているようだ。
 途中で2幹に分かれている。あるいは合体木なのかもしれない。
 背後に回ってみると、幹、あるいは大枝が、もう1本あったことがわかる。現在、その痕には空洞が開いている。
 ところどころワイヤで固定して倒壊を防いでいる状況である。
 残念ながら、衰退期に入ってきていることは否めないようだ。
 
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