ページタイトル:上西園のモイドン 当サイトのシンボル

画像:上西園のモイドン(幹と並ぶ)

名称 上西園のモイドン (かみにしぞののもいどん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アコウ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 鹿児島県指宿市東方(道上)
 〃 3次メッシュコード 4630−74−19
 〃 緯度・経度 北緯31度15分43.2秒
           東経130度36分45.8秒
天然記念物指定 なし(注3)
撮影年月日 2009年7月28日

注1)指宿市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)天然記念物ではないが、1976年3月8日、同じ場所に祀られる稲荷神などとともに、「上西園のモイドンなど民俗神」として、指宿市により有形民俗文化財指定を受けた





 正確に言えば、このアコウが「モイドン」だというわけではない。
 「モイドン」は森山(もいやま)に住む神様であり、敬意を込めて「森殿(もいどん)」と呼ばれる。モイドンは、森の神であるから、その依代(よりしろ)は、たいてい森林内の最大木である。この小さな森では、それがこのアコウだ。
 神に祈ったり、感謝を捧げたりするには、何か対象物があった方が便利だ。依代とされる物体がその対象となったのは当然の成りゆきである。
 その後、人々は神社を建立して、神社に参り、神を崇めるようになるわけだが、それ以前の信仰形態が、ここにはまだ残っているということが、民俗文化財とされた理由のようだ。
 上西園のモイドン(の依代)は、ご覧のように立派な姿である。長い間、畏れ、かつ敬われてきたことも頷ける。
 個人の所有物であるが、一般公開されていることに感謝したい。
 
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