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名称 海田観音免のクスノキ
(かいたかんのんめんのくすのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 29m(注2)
目通り幹囲 7.0m(注2)
推定樹齢 300年以上(注3)
所在地の地名 広島県安芸郡海田町畝2丁目
〃 3次メッシュコード 5132−44−54
〃 緯度・経度 北緯34度22分47.4秒
東経132度32分58.1秒
広島県指定天然記念物(1975年4月8日指定)
撮影年月日 2017年3月26日
注1)1986年8月1日に広島県教育委員会と海田町教育委員会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
瀬野川(せのがわ)右岸、日浦山(ひのうらやま、345m)南東麓に海田町ふるさと館があり、その裏手が観音免公園となっている。
公園には横穴式石室をもつ古墳が2基あり、いずれも海田町指定史跡。それとこの大クスノキをセットに公園化したもののようだ。
クスノキについて言えば、雄大な樹冠がすばらしい。
まだ比較的若いクスノキのように思われるが、それにしても、多くの大枝を残し、クスノキならではの大きな樹冠を維持できているのは、関わる人たちの理解があるからなのだろう。こんな姿は、見ていても惚れ惚れする。
ところで、たまたま私が訪ねた日は、海田町議会議員選挙の投票日だった。ふるさと館も投票所の一つ。投票に来た方々が頻繁に出入りする。
そのうちのひと組。年配のご夫婦が投票を終えて、公園の方に登って来られた。そろそろ耳が遠くなられたか、大きな声で会話なさるため、自然、こちらの耳にも内容が伝わってくる。
会話の内容はクスノキについてだった。久しぶりに見たけど、こんなに大きかったんだね、といった他愛もない内容なのだが、言葉の調子に驚きと喜びが感じられた。
ここが指定投票所だということは、このご近所にお住まいの方に違いない。でも、毎日の生活のなかで、クスノキを注視することはほとんど無いのだ。
私も例外ではないが、灯台もと暗しというか、身近な「お宝」には存外気がつかないものである。 |
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