ページタイトル:柏原の大ケヤキ(木の根橋) 当サイトのシンボル

画像:柏原の大ケヤキ(木の根橋)_1

画像:柏原の大ケヤキ(木の根橋)_2

画像:柏原の大ケヤキ(木の根橋)_3
名称 柏原の大ケヤキ (かいばらのおおけやき)
名称の典拠 天然記念物指定名称より(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 6.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 兵庫県丹波市柏原町柏原(注3)
 〃 3次メッシュコード 5235−50−56
 〃 緯度・経度 北緯35度07分47.3秒
           東経135度04分45.1秒
兵庫県指定天然記念物(1970年3月30日指定)
撮影年月日 2010年6月26日

注1)「柏原の大ケヤキ(木の根橋)」というのが正しい名称。むしろ「木の根橋」の名で知られることが多いが、私のサイトではこう呼ばせていただく
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)2004年11月1日、氷上郡内6町が合併して丹波市誕生。旧行政区は氷上郡柏原町





 このケヤキは、「木の根橋」と呼ばれることが多い。
 「木の根橋」と呼ばれる所以は、左図をご覧になれば一目瞭然。1本の根が水平に伸びて、幅6mほどの奥村川を完全に跨いでいる。
 もちろん、この根の上を渡るのではなく、隣にはちゃんとした橋が架けられている。この橋の名も「木の根橋」。紛らわしいので、ケヤキの方は「柏原の大ケヤキ」と呼ばせていただく。
 どうして、こんなことになったのか。
 仮に奥村川が人の手で掘られた川だとすると、すでにあった根を避けて、その下を掘ったのかとも思ったが、それにしては根の形が不自然すぎる。この考えは却下。
 大河を渡るような橋と違い、小さな流れに橋を架ける際、丸太組をした上に、歩きやすいよう厚めに土を乗せただけの簡単な橋があった。自動車の時代になる前は、これでも十分に便利な橋だったのである。私の記憶の隅に、そのような橋の姿が残っている。「土橋」の地名も、各地に残されている。
 ここも、そのような橋だったようだ。はじめ、橋上に盛られた土の層に沿って、細い根が水平に伸び、ついに対岸に達した。そこでしっかり根づいた水平根は、ほかの根と同じように、ケヤキの生長に伴って、だんだん太くなっていった。そういうことらしい。
 それにしても珍しい光景である。半人工、半天然記念物といったところか。
 案内板にある樹齢千年はどうかと思うが、ケヤキ自体も、なかなか堂々たる大ケヤキである。
 旧柏原町役場の近くに立っている。
 
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