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御神木のクスノキ
石段の手前、右手のクスノキ ↑↓
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名称 鹿児島神宮のクスノキ
(かごしまじんぐうのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 25mほか(注1)
目通り幹囲 6.2mほか(注1)
推定樹齢 伝承800年(注1)
所在地の地名 鹿児島県霧島市隼人町内(うち)(注2)
〃 3次メッシュコード 4730−55−09
〃 緯度・経度 北緯31度45分11.5秒
東経130度44分21.4秒(注3)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年7月27日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年11月7日、1市6町が合併して霧島市誕生。旧行政区は姶良郡隼人町
注3)石段下、向かって右の個体の位置
鹿児島神宮は、JR隼人(はやと)駅の北1km強。大隅国一の宮。俗に大隅正八幡(おおすみしょうはちまん)とも呼ばれ、全国にある正八幡の本宮でもある。
主祭神は天津日高彦穂穂出見尊(あまつひこひこほほでみのみこと)とその妻、豊玉比売命(とよたまひめのみこと)。記紀神話では神武天皇の祖父母にあたる神々だ。
社伝では、神武天皇時代の創立と伝えているが、そもそも神武天皇そのものが実在したかどうか疑わしい。ただ、相当古い時代から神社があったことは間違いなさそうだ。
古くから人々の尊崇を受けていたようで、鎌倉初期の社領は2千5百町歩余りもあった。下って、明治7年(1874)に神宮号宣下。同28年(1895)には官幣大社に列した。昭和天皇の行幸もあったらしい。
社殿もなかなかのもので、宝暦6年(1756)、薩摩藩第8代藩主(島津家25代)重豪(しげひで)の寄進による。(1990年3月23日、鹿児島県有形文化財指定)
境内に複数のクスノキ巨木が立っている。
御神木とされているのは、主参道の途中、「雨の社」後方に立つクスノキ(上図は側面からの図)。背後から見ると、2本の支幹を「Y」字形に広げ、股には着生植物を宿している。雨の社のすぐ真後ろに位置していることから、一種の御神体として扱われているのかも知れない。周囲には綱が張られ、クスノキに近づくことは出来ない。
目分量で最大木と見込んだのは、最初の石段の手前、右手に立つクスノキ。多分、これが6.2mとされる個体なのだろう。(上記位置データもこの木のもの)
大枝の切除痕も見られるが、全体にまだ枝数が多く、樹勢も良さそうだ。根元付近の、腫瘍のように盛り上がった大きなコブが特徴。
根元の片側を、アスファルトですっかり覆ってしまったのが気になる。樹勢に影響が出なければいいが。 |
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