ページタイトル:門谷のねずの樹 当サイトのシンボルマーク

画像:門谷のねずの樹 名称 門谷のねずの樹 (かどやのねずのき)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 ネズミサシ
樹高 9m(注2)
目通り幹囲 3.5m(注2)
推定樹齢 1400年(注2)
所在地の地名 愛知県新城市門谷字下浦(注3)
 〃 3次メッシュコード 5237−34−66
 〃 緯度・経度 北緯34度58分14.5秒
           東経137度34分30.7秒
愛知県指定天然記念物(1955年7月1日指定)
撮影年月日 2021年3月30日

注1)天然記念物指定名称は「ねずの樹」。当サイトではそれに地名の「門谷」を冠して呼ばせていただく
注2)新城市教育委員会が設置(設置年月不詳だが、平成の市町村合併後に設置されたのは間違いない)
注3)2005年10月1日、新城市に合併。旧行政区は南設楽郡鳳来町





 豊橋市の北東約30km。奥三河の山中に国指定名勝・天然記念物の鳳来寺山(ほうらいじさん、695m)が聳え、その山頂近くに鳳来寺がある。声の仏法僧(ブッポウソウ。実はコノハズク)で知られる古くからの名刹で、隣には徳川家光によって建てられた鳳来山東照宮もある(明治の神仏分離で鳳来寺から独立)。文人墨客も多く訪れ、芭蕉は「夜着ひとつ祈出して旅寝かな」、山頭火は「水音の千年万年ながるゝ」の句を残している。
 門谷集落は、いわば鳳来寺の門前町。集落最奥部から鳳来寺まで、水平距離で1km弱、高低差は約240m、石段が1425段もあるという参道が続く。
 左図のネズミサシが立つのは集落中央付近にある公共駐車場の100mほど手前、昭和45年(1970)に廃校となった門谷小学校通学路入口。(学校は廃されたが校舎やグラウンドは今も残っている)
 樹齢1400年はどうかと思うが、かなりの老ネズミサシで、今は1本の支幹だけが葉をつけている。
 長い石段を歩いて鳳来寺に詣でた人や、旧門谷小学校(注4)を訪ねたことのある人のなかには、この「ねずの樹」を覚えておられる方も多いことだろう。
 幹囲データは4mに満たないが(注5)、ネズミサシとしてはこれでもなかなかの大きさなのである。愛知県内では一番、全国でも指折りの巨木ではないかと思われる。

注4)古関裕而夫妻を題材にしたNHK朝ドラ「エール」(2020年放映)で、主人公古山裕一の少年時代ロケがここで行われた
注5)これは昭和30年(1955)の測定値である可能性が高い。「巨樹と花のページ」によれば、実測408cmあったそうである
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