名称　十二相神社のスギ 　　　　（じゅうにそうじんじゃのすぎ） 名称の典拠　なし 樹種　スギ 樹高　３５ｍ（注1） 目通り幹囲　６．３ｍ（注1） 推定樹齢　３００年以上（注1） 所在地の地名　滋賀県犬上郡多賀町佐目（さめ） 　〃　３次メッシュコード　５２３６−６２−４７ 　〃　緯度・経度　北緯３５度１２分２４秒 　　　　　　　　　　　東経１３６度２０分２０秒 天然記念物指定　なし 撮影年月日　２００９年５月９日 注1）環境庁「日本の巨樹・巨木林　近畿版」による 　犬上川（北谷）右岸、佐目集落の南東隅に十二相神社が鎮座している。 　十二相神社とは、珍しい社号だ。浅学にして、他で見たことはない。十二所神社、または十二祖神社が転じたのだろうか。 　下図は、集落から主参道を進むとき、目にする光景である。左右対称の、なかなかに厳かな雰囲気だ。 　下図上段、社殿に向かって右手に立つのが、標記の大杉である。ほかのスギだちと比べると、ひとまわり大きい。これと対称的な位置に立つのが､境内No.２であろう。 　これら以外に、樹林内にも大杉が散在している。旧環境庁資料には、既述の２本を含め、全部で９本の巨樹が計上されている。それらの大きさは、最大から最小まで連続的に続いているようで、大きなギャップが見られない。狭い社叢ながら、ちょっとした巨木の森である。 　私が訪れたとき、ちょうど一人の老婦人が、野良仕事帰りの参詣を終えたところだった。「立派なスギですね」と声を掛け、神社名の読み方を尋ねると、丁寧に教えてくれたうえで、是非お参りして行ってくれと勧められた。物腰の柔らかい、聡明な感じのご婦人だった。 　勧めに従って、道中安全と、ついでに欲張って家内安寧、それからご婦人の健康長寿を祈らせていただいた。