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画像:従二位のスギ

画像:従二位のスギ(幹と並ぶ)
名称 従二位のスギ (じゅにいのすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 47m(注2)
目通り幹囲 6.1m(注2)
推定樹齢 伝承800年(注2)
所在地の地名 福島県白河市旗宿字関の森
 
〃 3次メッシュコード 5540−41−58
 
〃 緯度・経度 北緯37度02分48秒
           東経140度13分42秒
記念物指定等 なし
撮影年月日 2004年10月9日

注1)設置者および設置年月日不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 奥州の入口、白河関跡に立つスギ。少し離れて大駐車場があり、関所跡周辺は観光地として整備されているが、跡地そのものには、けばけばしい建物などはなく、遊歩道を歩きながら、静かに時の流れを遡ることができる。
 鎌倉時代初期の歌人、藤原家隆(1158〜1237)が植えたとされるスギである。家隆は侍従や宮内卿を歴任し、嘉禎元年(1235)には従二位の官位を与えられたが、翌年出家してしまった。
 出家後、仏性と号して各地を遊行し、この地に至って、このスギを植えたとする伝承がある。従二位の家隆が植えたスギゆえ、「従二位のスギ」である。
 百人一首にある「風そよぐならの小川のゆふぐれはみそぎぞ夏のしるしなりける」は、藤原家隆の歌。百人一首では、作者名を従二位家隆としている。そんなこともあって、彼が従二位であったことは、後世、周知されていたようだ。
 
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