ページタイトル:十二本ヤス 当サイトのシンボル

画像:十二本ヤス

画像:十二本ヤス(幹と並ぶ)
名称 十二本ヤス (じゅうにほんやす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ヒノキアスナロ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 6.0m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 青森県五所川原市金木町喜良市(注3)
 〃 3次メッシュコード 6140−24−91
 〃 緯度・経度 北緯40度54分56秒
           東経140度31分16秒(注4)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年8月22日

注1)平成2年(1990)6月2日、この木が「新・日本名木百選」に選ばれたことを機に、旧金木町が設置
注2)環境庁編「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2005年3月28日、五所川原市に編入。旧行政区は北津軽郡金木町
注4)一応、ガーミンの測定器で3次元測位した値ではあるが、位置の精度にはあまり自信なし





 旧金木町東部の渓谷の奥に、「十二本ヤス」の名をもつヒノキアスナロ(ヒバ)の奇木がある。
 ヤスとは、そのまま手で、あるいは水中にあってはゴムの弾力を利用したりして、魚介類を突き刺して獲る漁具の一種。棒の先が3〜5叉に分かれて、小さな銛(もり)のようになっている。私どもが子供の頃には、海岸の岩場や川遊びでしばしば使ったものだ。(もちろん、そんなもので喧嘩をしたら結果がどうなるか、誰もが知っていた)
 名の由来その他について、案内板に説明があった。
 昔、弥七郎なる若者が山の魔物を退治した際、魔物を供養するために近くの切株に1本のヒバの苗を植えた。それが成長してこんな大木になった。
 幹の途中から12本の枝に分かれ、巨大なヤスのように見えることから十二本ヤスと名付けられた。
 不思議なことに、新しい枝が一本生長すると、古い枝が1本枯れる。枝数は常に12本に保たれた。
 12は、山の神の祭日12月12日に繋がる神聖な数である。きっと山神様がこの木に宿ったに相違ない、ということで人々は神木として崇めるようになった。
 と、こんな内容である。
 山中で、突然こんな木に出会えば、神の所業と感じても不思議ではないと思われる。
 ありがたいことに、今はすぐ近くまで自動車で行くことが出来る。(積雪期は通行不可)
 
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