|
観音堂と姥杉 |
|
名称 常膳寺の姥杉 (じょうぜんじのうばすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 35m(注2)
目通り幹囲 9.4m(注2)
推定樹齢 伝承1000年(注2)
所在地の地名 岩手県陸前高田市小友町字上の坊
〃 3次メッシュコード 5841−35−96
〃 緯度・経度 北緯39度00分09.6秒
東経141度41分56.4秒
岩手県指定天然記念物(1969年6月6日指定)
撮影年月日 2006年8月2日
注1)1987年3月に陸前高田市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
国道45号の南は、箱根山(447m)から海岸まで、ほぼ南北に伸びる稜線が大船渡市と陸前高田市の市境となっている。その箱根山の南登山口が鶏頭山常膳寺であった。
常膳寺は真言宗智山派に属し、本尊は不動明王。
けれども、「小友(おとも)観音」と通称される像高3m余の十一面観音像の方がよく知られていたようだ。これは16年の間をおいて開帳される秘仏で、安置する観音堂は元禄9年(1696)建立の市指定文化財。気仙33観音霊場第27番札所。
訪れたのは、もう太陽が沈もうとする夕刻。いまは無住となった境内は、セミの声の他、何の気配もない。
参道の終点、最後の石段を上りきったところに姥杉が立っている。高みで多くの枝を広げ、なかなか力強い姿だ。
しかし老衰期に入ったことは否めないようで、葉のつきが良くない。草むした根元には落下した小枝が散らばっている。
色を失いつつある光線での撮影で、ひどい写真になってしまった。
そんなこともあってか、なんとなく寂しげな印象を得た。(明るい昼間に出会っていれば、違った印象を持ったのかも知れない) |
|