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注1)取手市教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
小貝川右岸の高台に、臨済宗普蔵山高源寺がある。夢窓疎石が開いたと伝えられているようだ。
近年作の童顔の六地蔵が並ぶ参道を進む。両側にはサクラ。2月のサクラはまだ寒々としているが、もう1ヶ月ちょっと経てば、華やいで迎えてくれることだろう。
地蔵ケヤキの隣にはスダジイ巨木(5.5m)も |
山門の先、左手に、年老いた大ケヤキが立っている。
主幹をとうに失い、上から下まですっかり空洞ができ、それが大きく口を開いている。反対側には、丸窓のような円形の開口部もある。
この空洞は、かつて高源寺が火災にあった際、ケヤキも類焼してできたという。樹形から判断するに、ずいぶん昔のことのようだ。
空洞内に安置される地蔵半跏像は、子育て地蔵とされている。案内板によれば、このケヤキの丸窓をくぐって、お地蔵さんに詣でれば、安産できるとする信仰があったという。(現在は、樹勢保護のため、周囲に柵が巡らされているので、ケヤキの洞をくぐり抜けることは出来ない)
寺とともに、信仰とともに生きてきた大ケヤキである。
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