ページタイトル:深専寺のクスノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:深専寺のクスノキ 名称 深専寺のクスノキ (じんせんじのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 和歌山県有田郡湯浅町湯浅
 〃 3次メッシュコード 5135−01−34
 〃 緯度・経度 北緯34度02分05.9秒
           東経135度10分37.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年3月24日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による





 JR紀勢本線湯浅駅の北西約300m。建て込む家々に周りを囲まれて、西山浄土宗深専寺がある。
 なかなか立派なお寺さんで、本堂・惣門・書院・庫裏及び玄関の4棟は和歌山県指定文化財(建造物)。
 ほかに、変わった物では、門前の「大地震津なミ心え之記」も、昭和49年(1974)に和歌山県指定の史跡とされている。
 これは、宝永4年(1707)津波の教訓が嘉永7年(1854)の大地震に活かされなかったことから、改めて津波に対する心得を記したもの。誰でも読めるよう、漢文でなく、美しい仮名混じり文字で書かれた石碑である。
 嘉永地震(この年、嘉永から安政に改元されたことから、安政地震と称することが多い)の状況を記述したのち、大地震があったら、火の用心をした上で、浜辺や川筋を避け、天神山に逃げるよう説いている。
 クスノキの話が遅くなった。
 大クスが2本、墓地のほぼ中央に立っている。
 環境省データでは、直立している方が幹囲5.4m、傾いて立つ方が4.4mとされている。
 少なくとも嘉永地震は経験していると思われるクスノキだが、樹勢に影響はなかったようだ。
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