ページタイトル:岩太郎キリ 当サイトのシンボルマーク

画像:岩太郎キリ 名称 岩太郎キリ (いわたろうきり)
名称の典拠 「2018 北海道の巨樹・名木150選」(注1)
樹種 キリ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 2.7m(注2)
推定樹齢 伝85年(注2)
所在地の地名 北海道北見市昭和
 〃 3次メッシュコード 6543−67−11
 〃 緯度・経度 北緯43度50分38.9秒
           東経143度53分10.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月8日

注1)今田秀樹著。2018年11月22日刊行
注2)上記「2018 北海道の巨樹・名木150選」による





 材木としてのキリは、軽くて吸湿性に優れ、防虫効果もあるらしく、日本では高級な箪笥(たんす)や下駄(げた)などの用材として用いられてきた。
 生長も比較的早いようで、女児が誕生したらキリの木を植えるという話も伝わってきた。生まれた女の子が結婚適齢期になる頃には、箪笥が作れるほどにキリの木も育つということなのだろう。
 しかし、今までにキリの巨樹は見たことがない。桐箪笥にしても、みな材を貼り合わせて作ってあるようだ。キリは寿命が短く、巨樹にはなれないのだろうか。
 環境省巨樹データベースを調べてみたら、株立ち2本の合計幹囲445cm(1988年報告値)というキリが1本だけ登録されていた。それがこの岩太郎キリである。
 上記「2018 北海道の巨樹・名木150選」によると、大正10年(1921)に当地に入植した石川岩太郎氏が、昭和7年(1932)の住居新築を機に、故郷新潟から苗木を取り寄せて植えたものだそうである。(同氏は生業として苗木の生産販売、のちには果樹園を開くなど、樹木の育成技術に長じた人だったようだ)
 キリは建物に寄り添うように立っていた。環境省データでは2本の株立ちとあったが、根は繋がっておらず、実際は、ほぼ同サイズのキリが2本並び立つ状態。これらを一体と見なすのは無理があろう。
 それはそれとして、確かに大きなキリである。
 昭和54年(1979)には、北見市から保存樹木指定を受けている。
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