ページタイトル:岩間寺のカツラ 当サイトのシンボル

画像:岩間寺のカツラA


画像:岩間寺のカツラB
 上図よりもう少し低いところに立つ個体


画像:岩間寺本堂
 岩間山正法寺本堂
名称 岩間寺のカツラ (いわまでらのかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 27m(注1)
目通り幹囲 11.5m(注1)
推定樹齢 500年(注1)
所在地の地名 京都府宇治市中畑(注2)
 〃 3次メッシュコード 5235−37−10
 〃 緯度・経度 北緯34度55分59.5秒
           東経135度52分39.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2010年6月27日

注1)平成10年(1998)3月6日、カツラが宇治市名木百選に認定されたことを機に設置された樹名板による(宇治市が設置?)
注2)岩間寺が建つ岩間山頂(標高443m)は、京都府と滋賀県の境界を成している。お寺の主要部分はみな滋賀県大津市に属するので、岩間寺の所在地は滋賀県とされるが、境内は京都府側にも及んでいる。カツラが立つ斜面は、京都府側の斜面





 西国33観音霊場第12番札所の正式名は岩間山正法寺(いわまさんしょうぼうじ)という真言宗醍醐派のお寺だが、しばしば岩間寺(いわまでら)と呼ばれる。
 「越の大徳」泰澄(たいちょう)が、加賀白山を開いた後、当地に来て、カツラの木から千手観音像を彫った。そして、元正天皇から賜った金銅仏を胎内に納めて安置したのが始まりという。岩間寺は、もともとカツラと縁があった。
 泰澄に千手観音を感得させたというカツラは、本堂の前方に立っていたようだ。今日、当のカツラそのものは失われたが、その子孫だという「夫婦桂」が霊木とされて、大切に扱われている。
 上記したように、このあたりはほぼ稜線上にあたり、滋賀県大津市である。
 本堂前をそのまま上醍醐に向かって進む。
 道が下り始めると、そこはもう京都府宇治市。目前に見える谷は「桂谷」と名付けられている。
 残念ながら、桂谷は霊地とされ、一般人の立ち入りは許されていない。道の途中から、あるいは上図のカツラの近くに建造された「桂谷白龍龍王遙拝殿」から眺めるだけ。
 遠くから見るだけなので、目分量も不正確になりがちだが、幹囲が10m以上あるようには見えなかった。
 しかし、環境省データベースには、21mを超えるカツラも登録されている。桂谷には、このほかにも、一般に知られていない大カツラがあるのだろうか。
 是非とも、この目で見てみたいものである。
 
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