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名称 観音のイチョウ (かんのんのいちょう)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 イチョウ
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 茨城県坂東市長谷(ながや)(注3)
〃 3次メッシュコード 5439−07−30
〃 緯度・経度 北緯36度02分01.9秒
東経139度52分27.4秒
坂東市指定天然記念物(1979年4月1日指定)
撮影年月日 2010年5月22日
注1)旧環境庁が1991年に刊行
注2)その「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)2005年3月22日、1市1町が合併して坂東市誕生。旧行政区は岩井市
旧岩井市役所の南西2kmほどのところに、猿島坂東33観音霊場第33番札所、補陀洛山長谷寺(ふだらくさんちょうこくじ)がある。通称は長谷観音。
本尊は大和長谷寺(はせでら)本尊の末木をもって刻まれたと伝える十一面観世音菩薩。延暦19年(800)、奥州遠征に赴く坂上田村麻呂が安置したとされている。(平凡社「茨城県の地名」を参考)
古くから近隣に知られる名刹だったのだろう。地名の長谷も、この寺の存在によって名付けられたと思われる。
境内のほぼ中央に、大イチョウが立っている。
大枝が分かれる辺りに、樹齢千百年と書かれた木札が打ち付けてある。坂上田村麻呂の祈願後、そう時を置かずに植えられたという伝承でもあるのだろうか。
しかし、公平に見て、とてもそんなに年を経ているようには見えない。多分、旧環境庁データにある数値の方が正しいのだろう。気根を見ても、発達はまだこれから、という感じだ。
葉を沢山つけているので、幹や枝の様子がよくわからない。ただ、樹形から見て、少なからぬ数の大枝が失われただろうことは想像できそうだ。
でも、これだけ樹勢が良ければ、まだまだ大きくなることと思われる。 |
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