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名称 糸我稲荷神社のクスノキ
(いとがいなりじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 和歌山県有田市糸我中番
〃 3次メッシュコード 5135−01−74
〃 緯度・経度 北緯34度04分02.2秒
東経135度10分39.2秒
有田市指定天然記念物(1993年2月19日指定)
撮影年月日 2014年3月24日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
有田市東部、有田川(ありだがわ)左岸。糸我(いとが)小学校の東隣に市立「くまの古道歴史民俗資料館」(入館無料)があり、その隣が稲荷神社だ。
神社でいただいた由緒記には、全国の「お稲荷さん」の総本宮である京都の伏見稲荷大社(和銅4年=西暦711年鎮座)に先立つこと179年。安閑天皇2年(532)に始まり、のち稲荷社(いなりしゃ)と称するようになったのが白雉3年(652)。この糸我稲荷が本朝最初の稲荷神社だと書かれている。
上記由緒記からの孫引きで恐縮だが、平家物語(巻6)に「白河の院熊野へ御幸なる。紀伊の国糸が坂という所に御輿をかきすえ、暫時御休息ありけり」とあるそうだ。
上皇の熊野参詣では、この稲荷神社に奉幣されることもあったという。境内には「みぬさ(御幣?)の岡」もある。
熊野古道に面した「本朝最初稲荷大神社」はなかなか有名だったようだ。
さて、境内には大クスが3本。いずれも有田市指定天然記念物である。(もとは4本あったが、明治中期に1本が枯れてしまった)
そのうち左図に示したクスが一番大きいようだ。鳥居の近く、向かって左手に立っている。
このクスも「みぬさの楠」と呼ばれているそうだが、白河上皇の時代まで樹齢を遡るのは、ちょっと無理ではあるまいか。 |
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