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石動神社の社叢
親スギは社殿の背後に立つ |
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名称 石動神社の親スギ
(いするぎじんじゃのおやすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 38m(注2)
目通り幹囲 8.5m(注2)
推定樹齢 1000年以上(注3)
所在地の地名 山形県新庄市萩野
〃 3次メッシュコード 5840−12−79
〃 緯度・経度 北緯38度49分09.7秒
東経140度21分35.6秒
山形県指定天然記念物(1956年11月24日指定)
撮影年月日 2006年8月4日
注1)1996年3月20日に新庄市教育委員会が設置。ただし天然記念物指定名称は「石動の親スギ」
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記案内板による
新庄市の北を泉田川が流れている。といっても、このあたりは水が浸透し易いらしく、途中は水面が見えず、涸れ川になっている。伏流している上流側は土内川である。
つまり、神室山(1365m)南西斜面に発した土内川は、谷口を出る辺りで消えて無くなり、7kmほど下流で、今度は泉田川として地上に現れるのである。(大きな扇状地でときどき見られる現象だ)
その涸れている泉田川左岸を、市の中心部から、北東に向けて8kmほど遡ったあたりに、石動神社が鎮座している。萩野(はぎの)に近づくにつれ、境内林が水田にぽっかり浮かぶように見えてくる。
立派な大鳥居の割に、社殿はこじんまりとしているが、石動神社は、新庄市内では最も古い神社だということである。
祭神は石動彦神(いするぎひこのかみ)。大同元年(806)勧請と伝えられている。のち、白山姫命などを合祀して五社権現となり、地元では「権現様」と呼ばれることも多いようだ。
社殿のほぼ真後ろに「親杉」が立っている。この位置に立つということは、注連縄は掛かっていないけれども、親杉そのものも信仰対象だったと思われる。
樹齢1000年の当否は別として、相当長い間生きてきたことは間違いない。境内には他にも4〜5mの巨杉が多いが、それらに比べて枯れ枝が多いのも当然である。
でも、今でも、ほかのスギたちと高さを競い、最頂部にしっかり葉をつけている。
樹勢は悪くなさそうである。 |
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