ページタイトル:伊須留岐比古神社のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:伊須留岐比古神社のスギ(幹と並ぶ)


画像:伊須留岐比古神社
名称 伊須留岐比古神社のスギ
    (いするぎひこじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 スギ
樹高 31m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注3)
推定樹齢 不明
所在地の地名 石川県鹿島郡中能登町石動山(せきどうさん)(注4)
 〃 3次メッシュコード 5536−37−58
 〃 緯度・経度 北緯36度57分47.0秒
           東経136度58分26.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年9月21日

注1)鳥居及び拝殿の額には「伊須岐比古神社」と記されている。標記の「伊須岐比古神社」は、石川県神社庁に登録されている神社名である
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)地表から1.3mの高さにおける幹囲を実測
注4)2005年3月1日、鹿島郡内の3町が合併して中能登町発足。旧行政区は鹿島町





 七尾市街地の南方約10km、富山・石川県境近くの山が石動山(564m)である。
 全山が国指定史跡とされており、指定名称は「石動山」(せきどうざん)。また住所としての石動山も「せきどうさん」と読むようだが、古来より「いするぎやま」と呼ばれてきた。
 この山には、天から星が落ちてきて石となり、その石が揺るぎて山が震動したとする伝説がある。それが石動山(いするぎやま)の名をもたらした。天漢石(てんかんせき)と呼ばれたその人騒がせな石は、養老2年(718)に泰澄(たいちょう)が登山して以来、静かになったそうである。それでもいつまた山を揺るがすか。人々は不安だったことだろう。古絵図には、厳重な柵に囲まれた石が描かれているそうである。(「動字石」の案内板を参考)
 その石が現存する。縁起では天から落ちた星が石になったとしているが、科学の眼で鑑定すると、隕石ではなく、地球上にある安山岩だそうである。
 それはともかく、泰澄が開山して以来、石動山は神仏混淆の霊地として栄えたようだ。明治の神仏分離、廃仏毀釈でずいぶん衰えてしまったようだが、栄華の名残を桁行7間という大きな拝殿に見ることができるように思う。
 大杉は拝殿の手前、向かって右手。やっと5mを超えたところ。
 石動山の長い歴史に比べれば、まだまだ新参の部類だろうと思われる。
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