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名称 一色神社のクスノキ
(いっしきじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 10m(注1)
目通り幹囲 8.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 三重県伊勢市一色町
〃 3次メッシュコード 5136−65−09
〃 緯度・経度 北緯34度30分31.5秒
東経136度44分23.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年10月10日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
五十鈴川と勢多川は、河口のごく近くで合流する。一色町は、合流点に岬のように突き出ている。かつては伊勢神宮領で、製塩なども行われていたようだ。
一色神社は、その市街地の中央。境内に「長寿の樹」と名付けられた「神樹」のクスノキがある。
「一色神社神樹の由来」と題された案内板(設置者名不詳)によれば、この地に人が住み始めたのは、今から約800年前。クスノキは、既にその前からここに立っていた。徐々に集落が形成されるようになると、人々はこの木を「産土(うぶすな)」として崇めた。
元正4年(1576)、北畠氏由来の人々が移り住むようになると、ここに氏神を祀り、一色神社が創建された。以来、この木は神樹となった。
大切に守られてきた神樹だったが、慶応2年(1866)、付近に発生した火災で類焼。神樹は枯れてしまった。
しかし、完全に枯死したわけではなかった。根元から新芽が吹き出し、焼死した古木を取り囲んで、まるで1本の木のように成長した。それが現在の姿である。
と、こんな内容であった。中央に大きく口を開いているのが、焼死した部分なのだろう。
しかし、それが事実だとしたら、まさに神業のようだ。
見た感じでは、まさしく1本の木であり、説明を読まなかったなら、想像すらできなかったところである。 |
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