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名称 磯前神社のスギ (いそさきじんじゃのすぎ)(注1) 名称の典拠 現地の標柱(注2) 樹種 スギ 樹高 50m(注3) 目通り幹囲 6.7m(注3) 推定樹齢 300年以上(注3) 所在地の地名 岐阜県中津川市上野(注4) 〃 3次メッシュコード 5337−33−09 〃 緯度・経度 北緯35度35分38.1秒 東経137度29分37.0秒 岐阜県指定天然記念物(1965年9月7日指定) 撮影年月日 2005年3月13日 注1)読み方は「岐阜県文化財図録」による。ただし、多くの公的・私的ホームページや、平凡社「岐阜県の地名」は、「いそまえじんじゃ」と読んでいる。本社にあたる茨城県の磯前神社は確かに「いそさきじんじゃ」だが、この地では異なる読み方をしているのかも知れない(※) 注2)岐阜県教育委員会が設置(設置年月不詳) 注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による 注4)2005年2月13日、中津川市に合併。旧行政区は恵那郡坂下町 上野の「薬師堂前」バス停の近くにある。 ここにはもと、室町初期の造像による薬師如来(県指定文化財)を安置する薬師堂があり、近隣の人々の尊崇を集めてきたが、明治の廃仏毀釈で破却されてしまった。 しかし、人々の信仰は変わらず、仏堂がダメなら神社として祀りたい旨、幾度も請願を続けてきたところ、常陸国鹿島郡磯浜村(現茨城県大洗町)に鎮座する少彦名神社(現大洗磯前神社)の分社とすれば許可されることになり、明治11年(1878)大洗磯前神社と改称した。(平凡社「岐阜県の地名」による) そんな経緯から、今日でも、磯前神社と呼ばれたり、上野薬師と呼ばれたりしているようだ。いまは、磯前神社の社殿と薬師堂が並んでいる。 大杉は、裏手の斜面。 写真ではよくわからないが、基部に大きな空洞があり、倒壊を防ぐためにワイヤで支えられている。内部はかなりの部分が朽ちて、表皮に近い部分だけで自重を支えているようだ。樹勢の衰えは隠せない。 ときおり春の雪が強く降る、寒い日に訪れた。もちろん私の他に、人影は見えない。 雪で姿が霞みそうになる向こうで、大杉は、今までもずっとそうであったように、無言のまま、じっと静かに立っていた。 ※岐阜県神社庁サイトによると、神社の名前としては「大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)」が正しいようだ。(2015.05.30追記) |
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