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名称 石田家のタブノキ (いしだけのたぶのき) 名称の典拠 「珠洲市の文化財」(注1) 樹種 タブノキ 樹高 10m(注2) 目通り幹囲 6.2m(注2) 推定樹齢 不明 所在地の地名 石川県珠洲市大谷町 〃 3次メッシュコード 5637−11−94 〃 緯度・経度 北緯37度29分50.5秒 東経137度10分26.1秒 珠洲市指定天然記念物(1977年8月22日指定) 撮影年月日 2007年9月23日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 大谷川右岸を河口から少し遡ると、左手高台に、扇形に大きく広がったタブノキの樹冠が見えてくる。珠洲市指定天然記念物のタブノキである(中図参照)。珠洲市公式サイトによれば、所有者の名をとって「石田家のタブノキ」と名付けられているようだ。 コンクリートの防護壁の上に立っている。下からは登られそうにない。 道の脇で作業をしておられた熟年男性(70歳は超えておられるように見えたが、お元気そうだった)に、タブノキのところに上がる道はないものかと質問してみた。 尋ねてよかった。下からは見えないが、実はタブノキの上には畑地が広がっているのである。適切な説明に従って、5分ほどで根元に立つことが出来た。 畑地の一角、ちょうどタブノキの裏手は既に耕作が放棄され、草地に変わっていた。ススキとクズを掻き分け、道を作りながら進んだ。 上図は、急斜面を少し下りた位置から撮影したもの。足下が覚束ないなか、片手で木につかまりながらシャッターを切った。あとで見ると、力強い根張りがうまく表現できなかったのが残念。 タブノキの周囲にはツバキとタケが自生しているが、ツバキの方はみな途中で幹が切られている。下方からタブノキを見る際に視界を遮らないようにとの配慮なのだろう。(タケの方はもともと背が高くならない種類だ) 所有者の石田さんの心遣いと思われる。 タブノキは、肝心の主幹が既に失われている。道を教えて下さった男性の言うとおりだった。 お若い頃には、このタブノキに登って遊んだそうである。その頃にはまだ主幹があったが、落雷で倒れ、現在の幹はみな根っこから出てきたものだということであった。 |
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