|
|
|
名称 石伏旧若宮八幡神社の大クリ
(いしぶしきゅうわかみやはちまんじんじゃのおおくり)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 クリ
樹高 18m(注2)
目通り幹囲 7.5m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 福島県南会津郡只見町石伏字後口山
〃 3次メッシュコード 5539−72−84
〃 緯度・経度 北緯37度19分26秒
東経139度17分56秒
只見町指定天然記念物(2002年4月23日指定)
撮影年月日 2008年6月7日
注1)只見町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)1999年環境省フォローアップ調査による(奥多摩町「日原森林館」より入手可能)
只見ダムのダム湖、只見湖右岸に若宮八幡神社の旧跡がある。(只見ダムは、田子倉ダムの一つ下流側の小さなダムである。新潟県にある有名な奥只見ダムとお間違えなきよう)
湖岸道路をゆっくり走ると、山側に案内用の標柱があり、石段が見える。
石段の上には、目通り3mほどのトチノキ。左手に目をやると、町保存樹のヤマザクラ(目通りは3m台)。さらにその左には、枯れかけてはいるが、目通り4mほどのスギ。巨木が無造作に点在する。すばらしい森だ。
案内に従って歩を進めると、間もなく、斜面に大クリが現れた。
周辺は、あまり手入れをされないスギ林だったようだ。ごく最近、クリの周囲と、そこへのアプローチが切り開かれた。切られた幹は、まだ片づけられる前で、周囲に転がっている。切断された枝の葉がまだ瑞々しいのを見れば、切られてからまだ数日も経ていないようだ。
どこからも心おきなく眺められるようになった代わり、ロープが設置されて、幹に触れることは出来なくなった。ちょっと残念。
ほかには誰もいない。国内有数の大クリを独り占めした感じ。時の経つのを忘れる。
心がまだ高ぶったまま、帰途についた。
つい先程、すばらしい巨木に見えたトチノキやヤマザクラが、ごく普通の木であるように思える。
人の心なんて現金なものだ。我ながら、半ば呆れつつ、そして大クリの余韻に浸りながら、車に戻った。 |
|
|
|
|