ページタイトル:岩座神のホソバタブ ロゴ:人里の巨木たち

画像:岩座神のホソバタブA
 境内に入ってすぐ左手の個体(5.0m)
 拝殿の手前に立つ個体(4.3m+3.9m)
画像:岩座神のホソバタブB
  名称 岩座神のホソバタブ (いさりがみのほそばたぶ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アオガシ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 兵庫県多可郡多可町加美区岩座神(注3)
 〃 3次メッシュコード 5234−57−41
 〃 緯度・経度 北緯35度07分32.4秒
           東経134度53分15.4秒(注4)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2015年7月23日

注1)兵庫県が設置した「郷土記念物」案内板(設置年月不詳)
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)2005年11月1日、多可郡内の3町が合併して多可町誕生。旧行政区は多可郡加美町
注4)これは左上図の個体の位置





 ホソバタブはアオガシの別名。平凡社「日本の野生植物」や「牧野新日本植物図鑑」ではアオガシの名で載っているので、そちらが標準和名なのだろう。
 樹名に「カシ」とつくけれども、アカガシやシラカシがブナ科であるのに対し、アオガシはタブノキと同じクスノキ科で、いわゆるカシの仲間とは縁遠い。その意味ではホソバタブの方が分かりやすいと言えそうだ。
 アオガシを見るのはこれが初めてである。
 細葉椨(ほそばたぶ)の別名通り、タブノキに比べて葉の幅が狭いこと、葉の周縁部が波打つ傾向のあること、タブノキの若芽が赤みを帯びるのに対し、こちらは最初から緑色であることなどから区別できるようだ。しかし、樹形や樹皮、根張り、若い枝が緑色であることなど、タブノキと大きな違いはないように見え、若葉の出る春先のほか、私にはタブノキとアオガシをはっきり見分ける自信が無い。
 多田川の上流部、岩座神(いさりがみ)集落の五霊(ごれい)神社境内に立っている。
 
ボタン:兵庫県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る