ページタイトル:幣立神宮の五百枝杉 当サイトのシンボル

画像:幣立神宮の五百枝杉(幹と並ぶ)

画像:幣立神宮の五百枝杉_1

画像:幣立神宮の五百枝杉_2
名称 幣立神宮の五百枝杉
    (へいたてじんぐうのいおえすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 熊本県上益城郡山都町大野(注3)
 〃 3次メッシュコード 4931−01−21
 〃 緯度・経度 北緯32度41分12.3秒
           東経131度08分09.6秒
山都町指定天然記念物(「幣立神宮の森」として全体を指定)
撮影年月日 2011年8月3日

注1)案内板には単に「五百枝杉」とあったが、勝手に所有者の名を加えさせてもらった
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)2005年2月11日、2つの郡をまたいで2町1村が合併。山都町となる。旧行政区は阿蘇郡蘇陽町





 国道218号沿い、蘇陽高等学校の西に幣立神宮がある(幣立神社とされることもあり、果たしてどちらが正式名か知らないが、当の神社が幣立神宮としているので、ここではそう呼ぶことにする)。
 案内板によれば、健磐龍命(たけいわたつのみこと。阿蘇神社の祭神)が、祖父である神武天皇の命を受けて阿蘇に下向した際、この地に幣を立て、天の神を祀ったという伝承があったという。
 社伝には、延喜年中(901〜20)阿蘇大宮司友成が伊勢両宮を祀り、幣立社と号したとあるらしい(平凡社「熊本県の地名」より)。社号と上記の伝承と無関係のはずはあるまい。
 その後、天養元年(1144)には大宮司友孝が阿蘇十二宮を併祀したという。阿蘇神社と深い関係がある神社のようだ。
 町天然記念物の境内林は、スギを主体とする人工林である。たいていはまだ若いスギだが、石段の表参道と直交する水平道の途中に立つ五百枝杉は別格。
 神社にとっても特別な存在であるようだ。二重の垣で囲むものものしさが、それを語っている。
 上下方向に厚みのある梁のような横枝を伸ばし、それがあるところで支幹化して垂直に天を目指す。ウラスギではよく見る姿だが、弊を立てて天の神を祀ったという伝承を持つ神社にとって、この姿はまた特別な意味を持つと思われる。
 樹勢も良さそうだ。大きさについても、上記データよりも大きいのではなかろうか。
 
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