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名称 井上醸造のケヤキ (いのうえじょうぞうのけやき) 名称の典拠 なし 樹種 ケヤキ 樹高 48m(注1) 目通り幹囲 6.3m(注1) 推定樹齢 300年以上(注1) 所在地の地名 長野県長野市妻科 〃 3次メッシュコード 5438−71−74 〃 緯度・経度 北緯36度39分11.2秒 東経138度10分37.5秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2005年11月19日 注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 長野県庁の北西300mほど、狭い路地に立つ大ケヤキ。信州井上醸造さんの所有物である。とても大切にされているケヤキで、井上醸造ホームページのトップを飾る版画の中心的存在でもある。 実は、以前に一度、旧環境庁データをもとに、ケヤキに会いに行ったことがあった。 個人の所有物であること、舗装された道路の近くに立つことの2点の情報だけを頼りに、3次メッシュコードが示す範囲内を探し回った。「視認性」指標が1(注2)だったので、どうせすぐに見つかるだろうと高をくくっていた。 しかし、探し当てられなかった。結果的には、報告データに記された3次メッシュコードが誤っていたため、異なった範囲を探していたのだった。 やっと会うことが出来たケヤキは、予想していたよりすばらしかった。 一瞥して、上記注1の旧環境庁データは、ちょっと数値が大きすぎるように思ったが、印象は数値のみで決まるものではない。 市街地の舗装路脇ということで、もっとずっと衰えた樹勢を想像していた。しかし、実際に眼前に現れた姿は、多くの大枝を樹上に広げ、色づいた冠をかぶって、秋の陽に輝いている。この環境にあって、これだけの樹勢に、ケヤキとともに生きる家人の丹精も感じられた。 井上醸造の方々に声をかけさせていただいたところ、とても歓待して下さった。味噌造りが家業だとのことで、「家族だけの小さな味噌屋です」と謙遜しておられたが、ケヤキについて熱く語って下さった。 下は、お庭から撮らせていただいた写真。この建物は、ごく最近まで住んでおられた家だそうである。 古いものを大切にし、大ケヤキに愛情を注いで来られた方々の作っておられる味噌の味は、さぞかしであろうと想像された。 注2)「集落外など遠方からも目立ち、地域のランドマークになっているものなど」が、視認性「1」とされている |
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