ページタイトル:稲葉山神社のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:稲葉山神社のスギ(幹と並ぶ) 名称 稲葉山神社のスギ
    (いなばやまじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 36m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 千葉県香取市長岡(注2)
 〃 3次メッシュコード 5340−54−56
 〃 緯度・経度 北緯35度47分43秒
           東経140度34分54秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月14日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注2)2006年3月27日、1市3町が合併して香取市誕生。旧行政区は香取郡山田町





 稲葉山神社は、旧山田町役場の南東約1km。
 案内板によると、大同元年(806)の創建。祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。富士信仰や浅間信仰と関係の深い女神である。当地では「小山の浅間様」の名で信仰を集めてきたという。
 天明3年7月(現行暦では1783年8月)、浅間山が大噴火。噴き上げられた大量の火山灰が空を覆い、当地にも降灰が3昼夜続いた。困惑した村人は、神様にご機嫌を直してもらうため、供物を捧げ、歌舞を奉納。ようやく3日目の朝に、日が射すようになった。木花咲耶姫を祭神とする神社なれば、天変地異の鎮静化に大きな役割を期待されたのも当然である。以来、神楽の奉納が慣例となったようで、現在「長岡 稲葉山神社 神楽」は市指定無形民俗文化財。
 拝殿の手前、向かって左に、大杉が2本立っている。
 幹囲はそれぞれ5.4mと4.7m。
 2本は細縄で結ばれている。紙垂(しで)の類はないが、多分、注連縄ということなのだろう。
 2本が結ばれているということは、単に神木が2本並んで立っているという以上の意味がありそうだ。
 もしかして「夫婦杉」のような呼ばれ方をしているのだろうか。
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