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名称 生田森 (いくたのもり)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 9.2m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 福岡県糟屋郡篠栗町尾仲
〃 3次メッシュコード 5030−34−41
〃 緯度・経度 北緯33度37分13.4秒
東経130度31分02.0秒
篠栗町指定天然記念物(1994年10月1日指定)
撮影年月日 2010年3月28日
注1)篠栗町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)上記案内板による
老松神社は、JR篠栗線の篠栗駅から西南西に約800m、市街地に鎮座している。
境内の由緒記によれば、主祭神は菅原道真公。ほかに齋世親王(ときよしんのう。醍醐天皇の弟君で、道真の娘の夫君)と、正三位中将英明公(齋世親王の長男)の2柱も併せて祀っている。
ここは昔、太宰府天満宮の神領だったようだ。生田森の名は、その当時、ここには多くの樹木が茂っていたことを想像させる。
当地における詳細については承知していないが、各地の推移を一般化して類推すれば、神領はその後、その近隣の支配者による押領を受け、徐々に縮小していったのだろう。明治以降、普通の人間も土地を私有できるようになり、今は周辺を住宅地に囲まれた、市街地の小さな神社だ。
拝殿に向かって右手に、ロープで囲まれた老クスノキが立っている。根元に「生田森」と刻んだ石柱があるので、この木の固有名と解釈したのだが、あるいは違っているかも知れない。
大きな樹冠を支えていただろう主幹の跡は、すっかり空洞に変わった。
今は、生き残った数本の横枝のみが現在の生命を支えている。 |
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