ページタイトル:幾春別のハルニレ 当サイトのシンボルマーク

画像:幾春別のハルニレ(幹と並ぶ) 名称 幾春別のハルニレ
    (いくしゅんべつのはるにれ)
名称の典拠 なし
樹種 ハルニレ
樹高 18m(注1)
目通り幹囲 5.6m(注1)
推定樹齢 伝承600年(注1)
所在地の地名 北海道三笠市幾春別滝見町
 〃 3次メッシュコード 6441−77−06
 〃 緯度・経度 北緯43度15分36.5秒
           東経141度57分29.9秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月6日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による




 三笠市中心部から、幾春別川(いくしゅんべつがわ)の谷を道道116号(岩見沢三笠線)で遡る。
 昭和51年(1976)、この川の上流でエゾミカサリュウ(蝦夷三笠竜)の化石(国指定天然記念物)が発見された。現在その化石は、全身の復元模型とともに三笠市立博物館に展示されている。
 博物館の300mほど手前、郵便局の東側の道を入ったところに左図のハルニレが立つ。地元では「アカダモの木」と呼ばれているようで、傍らには、その名を記した標柱。道道から100m弱の距離なので、車窓からもよく見える。(脇見運転注意)
 全体として見れば整った形の樹冠を戴いているのだが、幹の一部がかなり上の方まで腐朽している。
 想像するに、もとは上部で大きく2幹に分かれていたが、何らかの原因でそのうちの1本が死んでしまったのではないだろうか。その後、腐朽が始まったと思われる。
 それは最近のことではないようで、樹冠を詳細に見ると、死んで失われた部分にできた空間を補完するように、途中からそちらに向きを変えた枝が多く見られる。
 腐朽の進行は緩やかなようだが、せっかく「三笠市の名木」に指定したのだから、防腐処理をしてやったらどうだろうか。
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