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↑一番樟 ↓一宮神社参道
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名称 一宮神社のクスノキ (いっくじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 29m(注1)
目通り幹囲 9.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 愛媛県新居浜市一宮町(いっくちょう)1丁目
〃 3次メッシュコード 5033−72−52
〃 緯度・経度 北緯33度57分42.4秒
東経133度16分47.1秒
国指定天然記念物(1951年6月9日、「新居浜一宮神社のクスノキ群」として、境内のクスノキ約90本を一括指定)
撮影年月日 2013年5月21日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
一宮神社(いっくじんじゃ)は、かつての新居郡の一宮(いちのみや)として尊崇されたというだけあって、新居浜市役所近くの市街中心部に広い境内を持つ神社である。
昭和26年(1951)、境内及び参道両脇のクスノキが国の文化財(天然記念物)となった。
文化庁の解説文によれば、目通り1m以上のものが54本。自生ではないものの、古い時代に植樹された貴重な文化財だということである。
そのなかで最大の個体は、社殿の横。向かって右側。ほかのクスノキたちとは一線を画す大きさだ。「一番樟(いちばんくす)」と呼ばれている。根元には、まるでクスノキに庇護してもらうかのように、小さな祠が集まっている。頼りになるボスというところだろう。
ところで、このクスノキの根元には、「小女郎」と名付けられたタヌキが棲んでいたという。その名の通り、美形に化けるのが得意だったらしい。そして桜鯛が何よりの好物だったという。(詳しくは「小女郎狸」で検索を) 大阪に出た後、戻ってきて、今は「小女郎大明神」として楠木神社に祀られている。(案内板より) この楠木神社も一番樟の傍らにある。
また、信楽焼の狸を座らせたような形の自然石も置かれ、太鼓腹に相当するところに、「南無三宝 小女郎憑きたる桜鯛」の句が刻まれている。
また、その横には「遠会釈(とおえしゃく) 人うつくしく 誰れだろう」ともある。小女郎の美しさに化かされるなよ、という警句を秘めたユーモアであろうか。 |
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