ページタイトル:生木の地蔵クス 当サイトのシンボル

画像:生木の地蔵クス(幹と並ぶ)

画像:生木の地蔵クス(全景)
名称 生木の地蔵クス (いききのじぞうくす)
名称の典拠 「香川の保存木」指定名称
樹種 クスノキ
樹高 22m(注1)
目通り幹囲 7.0m(注1)
推定樹齢 伝承1200年(注1)
所在地の地名 香川県観音寺市大野原町大野原(注2)
 〃 3次メッシュコード 5133−05−93
 〃 緯度・経度 北緯34度05分07.6秒
           東経133度40分02.9秒
観音寺市指定天然記念物(1976年6月10日指定)(注3)
撮影年月日 2013年3月24日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)2005年10月11日、観音寺市に合併。旧行政区は三豊郡大野原町
注3)天然記念物指定名称は「生木地蔵と大樟」





 高松自動車道大野原インターの東約1.2m。国道377号と県道8号の交差点の南西に、多くの墓が密集する共同墓地がある。
 その墓地に、まるで墓を守るように大きく枝を広げるクスノキが立つ。生木地蔵さんと呼ばれるクスノキである。幹の一側面は、傍らの地蔵堂としっかり結ばれている。
 堂内に掲示された「生木地蔵尊由来」によれば、天保7年(1836)、中姫の住人森安利左衛門豊秀(もりやすりざえもんとよひで?)が、一人娘なおの病弱を案じて四国八十八箇所巡拝の旅に出た。その途中、伊予国で、生きた木に刻まれた仏像を見て一念発起。先祖が眠る墓地に立つこの大クスの内部を刳り抜き、丈5尺(約1.5m)の地蔵尊を彫り上げた。巡礼の翌年(1837)、豊秀57歳の時という。
 父の切なる願いが通じたのだろう。娘のなおは99歳まで生きたそうだ。(豊秀自身も86歳まで生きたとか)
 そんなこともあってか、この地蔵さんを信仰する者も増え、今では墓地の名前も「生木墓地」である。
 (この生木地蔵は、堂内から拝観可能)
 
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