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カゴノキの樹肌 |
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名称 池田のカゴノキ (いけだのかごのき)
名称の典拠 なし
樹種 カゴノキ
樹高 10m(注1)
目通り幹囲 7.7m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 京都府福知山市池田
〃 3次メッシュコード 5235−71−05
〃 緯度・経度 北緯35度15分33.3秒
東経135度11分44.4秒
福知山市指定天然記念物(1970年3月2日指定)
撮影年月日 2010年6月5日
注1)環境省巨樹データベースより(1999年調査)
カゴノキとは「鹿子の木」の意味であろうか。
牧野富太郎博士は、北隆館「牧野新日本植物図鑑」でこの木をコガノキとしているが、別名としてカゴノキ、カゴガシ、カノコガの名を挙げており、それは生長した幹の樹皮が薄片となって点々と剥落し、その痕が鹿の子(かのこ)模様になるからだとしている。(なお、同書ではコガノキの意味は不明とある)
シカでは子鹿のときに鹿の子模様が現れ、成獣になると模様が消えてしまうが、カゴノキでは逆に年を経ると現れる。(後日、これは誤りと知った※)
幼樹期のカゴノキの樹肌は、これとは全く異なっている。巨樹ばかり訪ねている私は、その樹齢のカゴノキを見てもまったくわからない。しかし、鹿の子模様が現れるようになれば、もう間違うことはないだろうと思う。
カゴノキはしばしば巨樹にまで生長する。しかし、そのうちの大多数は、内部に空洞が大きく広がり、ほぼ皮のみの姿となるようだ。この木も例に漏れない。
主幹と呼ぶべきものはもうない。従って、背丈も低くなってしまったが、これだけ元気のいい葉をどっさりつけていれば、樹勢が悪いはずはなかろう。
ただ、全体の外周を目で追ってみると、上記データほどの幹囲はなさそうだ。どのように測定したのだろうか。
国道9号のすぐ北に立っている。
国道9号は、昔の山陰道(京街道)である。カゴノキの老樹は、旅人にも親しまれていたのだろうか。この地点を指すのに、「かごの木」と通称されていたそうである。
※イノシシの幼獣ウリ坊と同様、ニホンジカもそうだと思い込んでいたが、最近、誤りであることを知った。ニホンジカには夏毛と冬毛があり、それぞれ春と秋に生え替わるが、鹿の子模様は夏毛に現れる模様で、シカの年齢とは無関係とのこと。(2021/05/26追記) |
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