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名称 五十川の桑樹 (いかがわのそうじゅ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ヤマグワ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 3.3m(注2)
推定樹齢 伝承240年(注3)
所在地の地名 山形県長井市五十川字蛇塚
〃 3次メッシュコード 5740−10−53
〃 緯度・経度 北緯38度08分05.4秒
東経140度02分32.4秒
長井市指定天然記念物(1965年12月6日指定)
撮影年月日 2017年5月16日
注1)1996年8月に長井市教育委員会と長井文化財保護協会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)長井市発行の冊子「長井の文化財」による
注3)案内板の記述から算定
最上川(もがみがわ)左岸、致芳(ちほう)小学校から東に延びる生活道路の路傍。山形鉄道フラワー長井線羽前成田駅から見ると、北東に750mほどの地点に、左図のクワ古木が立つ。
案内板によると、このクワは安永5年(1776)、米沢藩第10代藩主上杉治憲(うえすぎはるのり、1751〜1822。むしろ、隠居後に名乗った鷹山(ようざん)の名で有名)が藩政改革の一環として養蚕を奨励。その際、領内に植えさせた1万本の苗木のうちの1本と伝えられているようだ。
蚕(かいこ)の一生は50日ほど。この短い間に卵から孵り、繭(まゆ)を作り、成虫のカイコガになって死ぬ。従って養蚕農家は1年間に何世代もの蚕を育てることになるが、春に飼育されるものを春蚕(はるご、しゅんさん)と呼ぶらしい。この時期の繭が最も高品質だという。
この桑(くわ)の木は、春蚕専用樹として改良された「赤木(あかき)」という品種なのだそうである。そのため「鷹山公赤木(ようざんこうのあかき)」と称されることもあるようだ。
昭和25年(1950)6月12日、当時の大日本蚕糸会総裁であった貞明皇后(大正天皇の后)が視察に訪れたこともあるそうである。 |
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