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名称 興徳寺の枝垂れ桜 (こうとくじのしだれざくら)
名称の典拠 かつてあった案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 不明
目通り幹囲 3.2m(注2)
推定樹齢 300年(注3)
所在地の地名 長野県飯田市伊豆木(久留輪)
〃 3次メッシュコード 5337−16−33
〃 緯度・経度 北緯35度26分48.8秒
東経137度47分46.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年4月6日
注1)私が訪ねた時には無かったが、かつて飯田観光協会が設置した「南信州の名桜」案内板があり、それにこう書かれていた
注2)地表面から1.3mの高さで幹囲を実測
注3)上記案内板による
臨済宗妙心寺派崇福山興徳寺は、国指定重要文化財「旧小笠原家書院」と同じ高台にあって、かつての小笠原家の居館からは北東、つまり鬼門の方角にあたる。小笠原家の菩提寺であると同時に、鬼門鎮護の役割を担っていたものと思われる。
書院見学者のための無料駐車場から花色の濃い樹冠と太い枝が見えたので訪ねてみると、果たして、なかなかの古桜であった。
興徳寺の参道石段を登り、比較的新しい鐘楼門を潜ると、正面に「大悲閣」の扁額を掲げる観音堂、左手には白壁の土蔵があり、土蔵の屋根越しにシダレザクラが枝を広げていた。
近づいて見ると、幹には上から下まで長く裂け目が伸びている。古い昔に落雷に遭ったことでもあるのだろうか?(当否不明)
順風ばかりでなかった過去が垣間見える古木だが、厳つい姿に似合わず花は美しい。
濃いめのピンクが風に揺れ、嫋やかな少女を思わせるようでもあった。 |
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