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注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による。ただし、実際はもっと樹高が低く、7.5mとされた個体の幹囲はもっと小さい
注2)これは向かって右のイチョウの位置
JR徳島線下浦駅の南西300mほどの水田内に、ぽっかり浮かんで見えるイチョウ。かつてより樹高が低くなったとはいえ、周りはみな水田で、ところどころに個人住宅があるのみ。近くまで達すれば、イチョウの姿がはっきり見える。
イチョウの下では、老齢の婦人が、木陰に椅子を出して休んでおられた。銀杏の後ろは、今様な新建築。
ご婦人に、以前はここに銀杏庵という名の庵寺ないし御堂があったかどうか尋ねてみたところ、今もあるという答。後ろの建物の半分が集会所、半分が銀杏庵なのだという。よく見れば、確かに賽銭箱もある。失礼な質問をしてしまった。
2本のイチョウは、いずれもずんぐりした体格で、背が低い。そこにびっしりと葉をつけていて、遠くから見ると、2本合わせて、一つの球形の樹冠を形作っている。近くで見ると、2つの幹の間に葉がない部分があるので、緑の大アーチ。
ここにいれば、水田を渡ってきた涼しい風が通り抜けて行く。
2本は雌雄一対だとか。2本で一つの屋根を作っていることでもあり、夫婦イチョウと呼ぶのが良さそうな大イチョウである。 |
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