ページタイトル:法雲寺のビャクシン 当サイトのシンボル

画像:法雲寺のビャクシン

画像:法雲寺のビャクシン(幹と並ぶ)

画像:法雲寺のビャクシン(遠景)
名称 法雲寺のビャクシン (ほううんじのびゃくしん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ビャクシン
樹高 26m(注2)
目通り幹囲 9.8m(注2)
推定樹齢 700〜800年(注3)
所在地の地名 兵庫県赤穂郡上郡町苔縄
 〃 3次メッシュコード 5234−22−78
 〃 緯度・経度 北緯34度53分56.1秒
           東経134度21分07.0秒
兵庫県指定天然記念物(1977年3月29日指定)
撮影年月日 2011年5月14日

注1)1991年11月に兵庫県教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注3)上記案内板による





 JR上郡駅の北約3.5km。千種川右岸に、室町時代の武将赤松則村(円心)の本拠であった苔縄(こけなわ)という地がある。
 山裾には、当時を偲ばせる名を冠した赤松小学校があり、その並びに臨済宗相国寺派の名刹金華山法雲寺がある。
 建武4年(1337)の開創で、開基は赤松円心、開山は私の住む越後出身の名僧雪村友梅(せっそんゆうばい)。のち衰退した時期もあったが、正徳元年(1711)、赤松氏の末裔に当たる有馬氏の援助を得て、京都相国寺の天啓が再興、今日に至っている。(平凡社「兵庫県の地名」を参考)
 町を貫く道路から参道を進んで行くと、やがて大きなビャクシンが正面に見えてくる。案内板によれば、赤松円心が法雲寺開基の際に自ら植えたと伝えているらしい。推定樹齢の根拠もそこにあるようだ。
 地上3mほどで大小5幹に分かれているが、そこに至るまでの力強さがすばらしい。ごく近くで見る迫力は、また格別。
 まるで戦場に設置されたようなバリケ−ドがビャクシンを囲んでいる。これは、根を傷める可能性がある杭を打つ代わりに、ただ地表に置くだけで人の踏圧を避けようとしたものだろうと思われる。ビャクシンに対する心遣いはわかるので非難するつもりはないが、この不細工さだけは何とかならぬものか。
 訪問時現在、環境省巨樹データベースに登録されているなかで、地上1.3mの高さにおける1本の幹の太さでは、日本一のサイズを有するビャクシンである。
 
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