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名称 豊龍神社の大スギ
(ほうりゅうじんじゃのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 7.5m(注2)
推定樹齢 伝承1150年(注3)
所在地の地名 山形県西村山郡朝日町宮宿(みやじゅく)
〃 3次メッシュコード 5740−31−51
〃 緯度・経度 北緯38度18分10.9秒
東経140度08分39.3秒
山形県指定天然記念物(1965年4月12日指定)
撮影年月日 2004年8月3日
注1)2000年8月に朝日町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)承和11年(844)、僧安慧が植えたとする伝承から計算した
朝日町役場の600mほど北に豊龍神社がある。祭神は豊玉姫大神。
平凡社「山形県の地名」によると、出羽国を巡錫していた延暦寺の僧安慧が、この地に講場を開くに当たり、同時に竜の神霊を鎮め祀って、宮宿の鎮守としたと、縁起にあるらしい。
仏教を広めるため、産土神を取り込みつつ住民の信仰を集めて行くやり方は、その当時の一般的な布教手段であった。
御神木の大杉は、僧安慧によって、神社創建時に植えられたと伝承されているようだ。その堂々たる体躯に、多分に畏敬の念を含めての伝承であろう。
しかし今は、樹勢をかなり損なってしまった。かなり高い位置でではあるが、頂部をすっかり失っている。落雷と風雪害のためらしい。大枝と呼べるような横枝も、まったくない。
残った細枝は、たくさんの葉をつけているけれども、それとて、以前の写真に比べれば減ってきている。
少しでも長く、その雄姿を見せ続けて欲しいものである。 |
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