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名称 法王寺のスダジイ (ほうおうじのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 不明
目通り幹囲 8.2m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 島根県出雲市野尻町
〃 3次メッシュコード 5232−76−45
〃 緯度・経度 北緯35度17分26秒
東経132度48分46秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年8月23日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
県道51号(出雲仁多線)から東に分かれて斜面を登って行くと、雲南市との市境近くに、天台宗牛蔵山法王寺がある。
案内板によれば、天武天皇の時代(在位673〜86)に行基(668〜749)が開いたとある(平凡社「島根県の地名」では文武天皇の時代(在位697〜707)だとしている)。草創伝承には虚飾がつきものなので、本当に行基が開いたか否かは知らないが、かなり古くから存在した有力寺院であったことは間違いないようだ。
その後、戦乱に巻き込まれたり、自然災害が起きたりの盛衰を経て、現在は、山奥にあって、なかなか美しい佇まいのお寺である。
1988年の巨樹・巨木林調査で、標記のスダジイが報告されている。ざっと境内を見回して、多分この木なのだろうと思うのだが(リストに掲載されている巨木数は1本のみ)、残念ながら、幹囲はもっと細そうだ。報告書には「枯死寸前」とあったようなので、あるいは、報告されたスダジイは既に失われてしまったのだろうか。
「少し大きめの画像」でご確認いただけると思うが、このスダジイも、背面はすっかり抉れて、内部を失っている。
それでも、美しい風景を背景に、表の顔で訪問者を一生懸命もてなしてくれているように思われた。 |
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