ページタイトル:報恩寺のソテツ ロゴ:人里の巨木たち

画像:報恩寺のソテツ

画像:報恩寺のソテツ(全景)
名称 報恩寺のソテツ (ほうおんじのそてつ)
名称の典拠 なし
樹種 ソテツ
樹高 8m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 和歌山県田辺市下三栖(しもみす)
 〃 3次メッシュコード 5035−43−73
 〃 緯度・経度 北緯33度43分56.9秒
           東経135度25分14.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年3月21日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による





 左会津川(ひだりあいづがわ)左岸の高台に紀州善光寺がある。広い駐車場を備えた立派なお寺だ。
 正式名を浄覚山報恩寺という臨済宗妙心寺派の禅刹なのだが、むしろ善光寺の名の方がよく知られているようだ。
 実は、ここ以外にも、全国各地に「善光寺」とよばれる寺がある。「全国善光寺会」と呼ばれる組織があるくらいだ。いかに信濃の善光寺さんが日本各地から厚い信仰を得ていたか、想像できるように思う。
 共通するのは、俗に「善光寺如来」と呼ばれる一光三尊阿弥陀如来像を安置していることである。(一光三尊とは、一つの大きな舟形光背の前に、中央の阿弥陀如来と両脇侍の合わせて三尊が横に並ぶ像容を表す語)
 本来、禅宗と阿弥陀三尊とは結びつかないように思うのだが、何らかの経緯によって、報恩寺にも善光寺仏が伝わっているのだろう。
 本堂前のソテツが見事。背が高く、黒々とした太い幹が逞しい。
 ソテツは雌雄異株。報恩寺のソテツは雌株である。
 花を覗き込むと、中に赤く熟した種子が見えた。 
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