ページタイトル:甫手野のムクノキ 当サイトのシンボル

画像:甫手野のムクノキ


画像:甫手野のムクノキ(遠景)
名称 甫手野のムクノキ (ほてののむくのき)
名称の典拠 なし
樹種 ムクノキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 10.0m(注1) 今はもっとずっと細い
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 大分県日田市上津江町川原(甫手野)(注2)
 〃 3次メッシュコード 4930−57−38
 〃 緯度・経度 北緯33度07分04.7秒
           東経130度58分38.6秒
日田市指定天然記念物(2004年10月8日指定)
撮影年月日 2011年7月31日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年3月22日、日田市に編入。旧行政区は日田郡上津江村





 甫手野集落の西端に立つムクノキ。
 下図のように、集落のどこからも見えるのだが、幹に触れることは難しい。
 所有者と思われる家はもう無住。ちょっと失礼して、そちらから近づこうとしたが、高い壁に阻まれた。道路側には、胸の高さを超える草と灌木のバリア。
 しかし、そうは言っても、こちとら、1千kmも離れたところから来ているのだ。あと数十mの行程に恐れをなして引き下がったのでは日本男子の名折れとばかりに、蛮勇を発揮して接近を試みた。
 道中の夏草には、棘のある草がどっさり混じっていた。露出した腕を傷つけぬよう、カメラを捧げて両手を上にあげ、勢いをつけた体重で草を掻き分ける作戦だ。衣服の毛羽立ちなど気にしていられるかい。
 ただし灌木の棘は別。こればかりは手でルートをこじ開けねばならない。枝に触れた途端、右手親指の付根に痛みが走った。慌てて手を離したが、敵の姿は見えない。毒虫の類か、はたまたハチか。痛みが持続するが、舐めてごまかす。そして、さらに前進。
 ようやく辿り着いて撮ったのが、上の写真である。
 データでは2本の株立ちということだったが、1本しかない。もう1本の痕跡は、もう殆ど残っていない。
 でも、残った1本は元気そうだ。かつて「日本最大級」であったムクノキの思い出をいつまでも抱えていて欲しいものである。
 (探訪記というより奮戦記のようになってしまった)
 
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