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名称 堀切小学校のハマセンダン
(ほりきりしょうがっこうのはませんだん)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ハマセンダン
樹高 9m(注2)
目通り幹囲 3.4m(注2)
推定樹齢 500年(注2)
所在地の地名 愛知県田原市堀切町出口(注3)
〃 3次メッシュコード 5137−70−06
〃 緯度・経度 北緯34度35分36.9秒
東経137度04分37.7秒
田原市指定天然記念物(1993年3月4日指定)(注4)
撮影年月日 2023年3月20日
注1)田原市公園緑地課が設置(設置年月不詳)
注2)上記案内板による
注3)2005年10月1日、田原市に合併。旧行政区は渥美郡渥美町
注4)枯死した後、天然記念物指定も解除された
渥美半島南岸の堀切町と同北岸の福江町を結ぶ県道が2号(豊橋渥美線)だ。
南岸の国道42号と別れ、県道2号を道なりに約700m走ると、右手に大きな広場と人工の低い山が見える。これが「ほりきり広場」で、山は津波が起きた際の緊急避難所だと思われる。
平成27年(2015)3月まで、ここは堀切小学校であった。近隣の数校と統合・新設された伊良湖岬小学校の開校に伴い、堀切小学校は閉校となった。
左図のハマセンダンは、「ほりきり広場」、つまりかつて堀切小学校だった敷地の南を通る道路近くに立つ。校地の南を縁取る樹木の一本だったわけだ。ハマセンダンは愛知県に珍しく、しかもこんな巨木であるということで、天然記念物指定も受けた。
実は、今回の田原市旅行の第一目的がこのハマセンダンだった。
しかし、訪ねてみると、どうも様子がおかしい。ハマセンダンは落葉樹であるから、3月に葉がなくても不思議ではないが、そもそも芽そのものが梢に全く見当たらないのである。どうやら枯死してしまったようなのだ。(帰宅後に調べてみたら、田原市の文化財一覧表にハマセンダンの名前が無い。天然記念物指定も解除されたようだ)
小学校が無くなって、ハマセンダンも生きる意欲を失ってしまったのだろうか。そんなことはあり得ないのは分かっていても、ついつい感情移入してしまった。
ハマセンダンは、枯死した今もまだ往時の姿を保っているが、いずれ、形を失うのは明かだ。
この姿を実際にご覧になれるのはあと僅かの期間と思われる。 |
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