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名称 本泉寺のケヤキ (ほんせんじのけやき)
名称の典拠 なし (私が勝手に命名)
樹種 ケヤキ
樹高 11m(注1)
目通り幹囲 6.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 石川県金沢市二俣町
〃 3次メッシュコード 5436−66−61
〃 緯度・経度 北緯36度33分30秒
東経136度45分54秒
天然記念物指定等 なし
撮影年月日 2003年9月27日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
二俣町は富山県との県境近く、田島川が森下川(もりもとがわ)に合流する地点。谷間の狭い空間に展開する集落である。
この小さな集落が加賀国で最も注目すべき地となった時期がある。加賀一向一揆の中心的役割を担った寺院の一つ、本泉寺がここにあったからだ。
本泉寺は嘉吉2年(1442)、本願寺8世蓮如の叔父如乗が創建したとされている。将軍足利義教によって京都から追放された如乗だったが、この地で綽如の孫娘勝如と結婚した。その娘如秀の夫となったのは蓮如の次男蓮乗である。まさに本泉寺は「田舎の本寺」であった。
平凡社「石川県の地名」によれば、文明7年(1475)、吉崎を退去する直前に蓮如が二俣坊に下って、庭に木を植えたことが記されているという。その二俣坊が現在の本泉寺である。
まさかこのケヤキが蓮如の手植えというわけではあるまいが、そんな故事を知ると、何やら奥ゆかしく見えてくる。
※2010年に伐採されたようだ。(2016.10.21追記) |
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